STM32 LTE-M クイックスタート
はじめに
LTE-M Mary1を活用すれば、センサデータの定期的な取得、リアルタイムなダッシュボード表示、さらには異常値検出時のアラート通知(メール等)といったIoTの基本的な機能を、短期間かつ簡単に構築することができます。
SORACOMのスタートガイド
LTE-M Maryは、SORACOMのplan-D(DOCOMO)と、plan-KM1(KDDI)のSIMで動作確認済みです。plan-Dは、基本料金330円/月で、300MBの通信量がバンドルされており、中~大容量のIoTプロジェクトに おすすめです。ここでは、plan-Dを例に、SORACOMの設定の仕方のポイントを説明します。詳細は、 こちらを参照しください。
IoT SIMの購入
-
ユーザコンソール を開きます。
-
メニュー → 発注
をクリックします。 -
SORACOM Air SIMカード plan-D サイズ:ナノ(データ通信のみ/D-300MB)
を選択します。 -
発送オプション
、発注予約の指定
等の手続きを行い、SIMを購入します。
ユーザーコンソールにSIMを登録
-
ユーザコンソール を開きます。
-
メニュー → 発注
をクリックします。 -
購入したSIMの
受け取り確認
を押して登録します。
グループの作成2
SORACOMのサービスは、「グループ」と呼ばれる単位で設定をまとめることが出来ます。今回のアプリは、SORACOM上でデータを収集・蓄積するので、SORACOM Harvest Data
のサービスをONにします。
-
メニュー → SIMグループ → 追加
をクリックします。 -
グループ名は、
plan-D
(例)とします。 -
SORACOM Harvest Data設定
をONにする。 -
Unified Endpoint設定
が、Auto(デフォルト)であることを確認します。
有効期限とアクションの設定3
-
メニュー → SIM管理
を選択します。 -
SIMを選択して
操作
をクリックします。 -
設定 → 有効期限の変更
を選択して、変更します。
Leafonyの設定
用意するもの
- AI01 4-Sensors
- AZ01 USB
- AP03 STM32 MCU
- AC08 LTE-M Mary
- AV06 1.8V~5.5V
- AZ63 Nut Plate
- M2X16ネジ2本
- SORACOM IoT SIM plan-D (nanoSIM)
- Battery Holder 3xAA with JST PH Connector
- 単3電池3本
- USBケーブル
- PC
ソースコード
Arduino IDEの場合
ライブラリ
以下のライブラリをインストールしてください。インストールの仕方は、こちらを参照しください。
Item | include file | Tag | Description |
---|---|---|---|
4-Sensor | HTS221.h | 温湿度センサライブラリ | |
4-Sensor | ClosedCube_OPT3001.h | 1.1.2 | 照度センサライブラリ4 |
4-Sensor | Adafruit_LIS3DH.h | 加速度センサライブ | |
STM32 MCU | STM32RTC.h | 1.2.0 | STM32RTCライブラリ |
STM32 MCU | STM32LowPower.h | 1.2.0 | STM32RTCライブラリ |
LTE-M Mary | LteLeafV4.h | LTE-Mライブラリ |
Tips
- 本ソースコードは、SORACOMのplan-Dがデフォルトになっています。plan-KM1を使用する場合は、以下を変更してください。
// Select LTE CARRIER
// #define LTE_CARRIER LPWA_V4_GPRS_BAND_KDDI
#define LTE_CARRIER LPWA_V4_GPRS_BAND_DOCOMO
動作
シリアルモニタのログ
パソコンのシリアルモニターに以下が表示されます。
@@@@@ MurataLpwaCore::begin() init 1st time
<info> lpwa device power_up
<info> lpwa device ready.
----------------------------------
initializetion finished
----------------------------------
connect to the network
<info> lpwa device ready.
<info> PDP: idle
<info> PDP: connect
-connected
-time: 25/08/25,14:29:18+36
-current carrier: KDDI
-signal Strength: -91.00dBm
----------------------------------
read sensor data
-acceleration X: -0.11 g
-acceleration Y: -0.58 g
-acceleration Z: 0.80 g
-temperature: 28.70 degC
-humidity : 62.18 %
-ambient light: 310.24 lux
-battery volt: 3.87 V
----------------------------------
send data to the soracom server
<info> TCP socket connected
connected
----------------------------------
disconnect and power off
SORACOM Harvestでデータ確認
- ユーザコンソールを開きます。
- 左上の
メニュー → データ収集・蓄積・可視化 → SORACOM Harvest Data
5をクリックします。 - 左上の
リソース
からSIMを選択し、正しくデータが送付されていることを確認します。
-
LTEは、スマートフォン用広域無線通信規格のことで、LTE-Mはこの通信技術を応用し通信速度を下げて超低電力化している無線規格です。 ↩︎
-
ClosedCube_OPT3001.hをクリックします。 次に、1.1.2(latest)をクリックすると、ライブラリのZIPファイルがダウンロードされます。 ↩︎
-
メニュー → SIM管理
を選択、次にSIMを選択して操作
をクリックし、ログと診断 → Harvest Dataを表示
でも、データを確認することが出来ます。 ↩︎